楽天
投資書籍ランキング
TOP30

今売れている
株式投資書籍が分かります。

小売業は月次売り上げを必ずチェック!

小売業は月次売り上げを必ずチェック!






私は株式投資を始めたばかりの頃、サイゼリヤの株式を料理が安くて客が
たくさん入っているから、という理由で購入したことがあります。
しかし購入後、株価は一時半値に下落します。
一時は40万円以上の含み損を経験しました。(しばらく塩漬け状態になりました)
大きく下げた理由は、既存店売り上げの低迷に伴う業績見通しの下方修正でした。

サイゼリヤのホームページのIRでは、毎月月次売り上げ(全店ベース、既存店)が
公開されており、IR情報を確認している投資家であればその時期、同社の株式購入を
見送ったことでしょう。

私はこの手痛い経験のあと、外食・小売関連の銘柄を手がける時は必ず
月次売り上げの推移を確認するようにしています。

月次売り上げの情報の中で、特に株価に影響するのが、既存店売り上げです。
既存店売り上げというのは、オープン後1年以上経過した店舗の売上高前年対比の
実績のことで、この数値が100%を割りこむと株価的にネガティブに働くことが多い
ように思います。
小売業や外食産業の評価は、新店をどれだけオープンさせて高成長を維持するかに
かかっているようなところがありますので、新店の売上増による成長を、既存店の
売り上げ前年度割れで相殺してしまうことは、企業の成長性に疑問符がつくことに
なるのです。


しかも、既存店売り上げは過去出店した店舗の積み上げになりますので
当然ながら当期に出店する新店よりも既存の店舗数が多いことが多く、既存店
売り上げが前年度を1〜2%割り込むだけでも業績に響いてくることがあります。

また、企業が今期の業績見通しの前提として
全店売り上げと既存店売り上げを前年度比何%で見積もっているかも
ポイントになります。既存店売り上げを前年度比100%で見積もっているのにも
かかわらず足元の月次報告では100%を割り込んでいたりすると
その企業はいずれ下方修正をするのではないかという推測が立ちます。
またその逆もしかりで、既存店が好調な銘柄は仕込み時だと思います。

ですから企業のIRを見ずに割安銘柄だからといって、何でも飛びついたりすると
下方修正の発表が出て、割安と判断した前提条件が崩れてしまうかもしれません。

割安な銘柄は、割安な理由があるのではないかと疑ってかかることも大切です。
それは企業のIRページを見るだけで発見出来たりするものです。
もし月次IRすら発表していない企業があれば投資対象からはずしたほうが
良いのではないでしょうか?


<事例>「ナルミヤインターナショナル」の場合

同社の株価は上場来大幅に下落し、PERだけで見ると割安な水準まで
落ちてきています。(2005.10.28現在)



その理由は下記の月次売り上げ状況に起因すると思われます。



一目瞭然ですが既存店の売り上げが恐ろしく悪化しています。
包み隠さず現状を明らかにしている点では同社は評価できますが、
果たして同社は今期の業績見通しを既存店売り上げを前年度比
何%で見積もっているのでしょうか。

平成18年1月期 中間決算説明資料

それによってはまた株価の位置が変わってくるかもしれません・・・。

次ページ 四半期決算の進捗をチェックしよう